ただ、一緒にいたい
俺を受け入れて
家に帰り着き、ソファーに座る。
尚も手を離せずにいた。

「あずちゃん…ごめん…でも俺を怖がらないで…」
「彰くん…?」
「もうこんな怖い思いをさせないって約束するから…」
「うん…大丈夫だよ……」
愛月が俺の頬を撫でる。
「彰くん…キスしよ……」
「うん」

「ん……ンンン……んぁ…」
軽くチュッとして、その後深くなってく………
クラクラしてきた……。

「愛してるよ、あずちゃん…」



ピンポーン――――
静かな空気を遮るような、チャイムがなった。
「誰だ?」
「誰かな?岸さん?」
「ちょっと待ってて!あずちゃん」

カチャカチャ………
は―――?鍵を開ける音?
ガチャ――――――
「え?」
「彰くん!お兄ちゃんだよ!」
「あ?お前なん、で?」
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