俺のことずっと好きでいろよ
「ねーちゃん。ちょいつきあって。」

「こら、あんたノックぐらいしなさいよね!女子の部屋だよ!」

「は?かんけーねーし。」

で、つきあってと言われたので、弟の晴斗(はると)とともに外に出た。

「フォーム動画とってよ。ちょっとおかしい気がすんだよね。シュート回転なおんねー。」

我が家の庭には素振りできるスペースと、ピッチングできるブルペンがある。わたしは常に弟の晴斗がここで練習するのにつきあってきた。

現在中3の晴斗は来年綾川高野球部へ入るだろう。

晴斗は大きくふりかぶって投球動作をした。
わたしはスマホでひたすら動画をとる。

あ…と思った。

「手首が寝てるんじゃない?」

「え?マジ?」

「動画見てみなよ。たぶんね。」

それで動画を晴斗のスマホに送って業務終了。

「じゃ。部屋戻るよ。」

「あ、うん。サンキュ。あ、ねーちゃん。」

晴斗がスマホから顔をあげた。

「明日ってひま?」

「明日?ぜっんぜっん暇じゃなーい。」

「は?」

ぶすっと頬をふくらませる晴斗をしり目に、わたしは部屋に戻った。

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