HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
私は慌ててお兄ちゃんの病室に舞い戻った。

「どうしたんですか?瑞希、顔が真っ青ですよ」

「お兄ちゃん、智咲先輩は?」

「智咲さんは救命に戻りましたが…」

「どうして!?引き留めなったんですか?」


「引き留める?どうして?彼女にも仕事があるでしょ?」
お兄ちゃんは目をパチクリさせて反論する。

「だって…今、戻ったら…智咲先輩は…」

「落ち着きなさい…瑞希」

私は深呼吸して、気持ちを落ち着かせて説明した。

「救命に智咲先輩のストーカー男が乗り込んで来てるの…」

「それは本当ですか?瑞希」

「うん…その男、刃物を所持してるって…智咲先輩が危ない…」

「それを早く言いなさい!!」

お兄ちゃんはベットから出て、パジャマにガウンを羽織った。

「急ぎますよ!!瑞希」


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