HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
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「どうしたの?瑞希」
母は夜中に帰宅した私の姿に驚いた。

「隼也さんと何かあったの?」

「まぁね」

「そう…」

「お父さんは?」

「今夜は仕事で泊りよ」

「そう…私の部屋って…まだある?」

「あるわよ…此処は貴方の家でしょ?瑞希」

「お母さん・・・」

私は玄関を上がり、二階の自分の部屋に閉じこもった。
本棚に置いたままの薄っすらと埃の被ったお姉ちゃんと隼也さん、私の三人で撮った写真のフォトスタンドを手に取る。

――――私がお姉ちゃんの許婚の隼也さんをスキにならなければ…こんなコトにはならなかった。

誰か別の人をスキになっていれば・・・

フォトスタンドを胸に抱き締めてベットにダイブ、そのまま寝落ちしてしまった。

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