HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
私は瀬戸さんの話を包み隠さず隼也さんに話した。
「私の判断で、助産師の是枝さんを呼んで、後は是枝さんにお任せしました。それでよかったですか?」


「まぁ、いいんじゃないか…」

「じゃこれで私の仕事は終わりですよね…」

「そうだな…お前にも仕事があるのに…悪かったな…」

「いえ…お役に立てて、嬉しいです」

私は踵を返し、仮眠室から出ようとしたが、ベットから落ちていたタオルケットで足を滑らせてしまい、そのままベットに腰を下ろしていた隼也さんの膝の上に尻餅をついてしまった。

「ゴ、ゴメンなさい…隼也さん…」

「全くお前は危なっかしいな・・・瑞希」

隼也さんの膝の上を椅子代わりにして、腰を下ろした体勢になっていた。

そんな私を何も言わず、抱き竦めて来る隼也さん。

「ち、ちょっと!?隼也さん?」

「何に慌ててんだ?慌てたら、また…扱けるぞ」

「だ、だって…隼也さんが…そんな風に抱きつかれたら、立てません…」

「瑞希…俺のイメージではお前は中学生のままだったけど…本当に大きくなったな…」

隼也さんは私を膝の上に抱っこし、頭をポンポン撫でる。

「口ではそう言ってますけど…隼也さんは今でも…私のコト子供扱いしてますよ…」

「そっか…女として扱って欲しいのか?でも・・・此処は院内だし…それはダメだな…」

隼也さんは私に立たせた。

「さてと俺は寝る…まぁ、俺しか居ないし…一緒に寝るか?瑞希」

「さっき院内では無理だって言ってませんでした?」

「冗談だ・・・さっさと行けっ」

「もおっ」

私は横になった隼也さんの見届け、仮眠室を出た。
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