HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
二人で慌てて、隼也さんのマンションへと向かう。幸い、引っ越し業者はまだ到着してなかった。

「お邪魔します」

「別にそんな言葉は要らないぞ。今日からお前は此処に住むんだ」

彼の部屋に入るのはあの一夜以来。
私は改めて、マジマジと部屋を見渡した。

何処かのモデルルームのような家具と調度品に溢れた部屋。
生活感が全くなかった。

「あの…本当に此処に住んでるの?」

「あぁ、とりあえず、お前の荷物はゲストルームに置いておく、それでいいか?」

「あ、はい」

「とりあえず、俺はシャワー浴びて来るから…」

「あ、はい」

彼はバスルームに消えてしまった。

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