HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「彼女、彼氏居ないらしいよ」
「でも、『ジーザス』のMR・久世が狙っているらしいよ」

「『ジーザス』は取引先との恋愛はご法度だろ?無理さ。その点、俺達は大丈夫。今度、食事に誘ってみようかな?」

研修医の飯塚は堂々と言い放つ。
俺はその飯塚の言葉に反応し、後ろを振り返った。

「どうしたんすか?高木部長」

飯塚は俺をキョトンとした目で見つめる、話に参加していた連中も同じ視線を向けた。
敬語を知らない彼は…部長の俺に向かい、いつものタメ口で話し掛けて来た。
普段は余り気にならない彼のタメ口に今は凄くイライラした。

「部長も一ノ瀬さんのコト、気になってんすか?」
「看護師を食事に誘う暇なんてお前にはないだろ?研修医としての勉強があるはずだ!!」

「高木部長、機嫌悪いっすね。何かあったんすか?」

「お前…敬語を知らないのか?飯塚」

「すいません…勉強して来ます!!」

飯塚は俺の圧に押されて、その場から逃げ出した。

他の連中にも俺の睨みで、医局を出て行った。

< 73 / 262 >

この作品をシェア

pagetop