HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「何処かのバーで飲んでるみたい」

「救命救急医になって、何処にも飲みに行けないと思い、部屋にこうしてバーカウンターを作った。でも、飲む暇がない程、忙しくて…廃れたバーになってしまった」

「そうなんだ…隼也さんも飲むのスキだったんですね…私もスキですよ」

「お前は飲むな…俺以外のオトコに持ち帰られたら、困る」

「えぇ~っ!?」

「お前は飲めるのは俺と居る時だけだ。いいなっ。瑞希」

「それは…困ります」

「困るの俺の方だ…でも、こうしてお前も酒が飲める年なったんだな…」

彼はまた、私を子ども扱いし始める。

「今は子供じゃないですよ」

「そうだな…俺の妻だ…二度目の夜に突入だ…」

「え、あ…」

二度目の夜と言われても、初めての夜もお酒で飛んでしまっていた。

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