HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「そうだ。赤ちゃんは俺が取り上げてあげるからね…瑞希ちゃん」

「ダメだ!!
分娩は槇村には立ち会わせない…ウチの杉崎先生に頼む」

「何でだよ!?」

「絶対にお前は診察するなっ」

「高木先生は槇村先生に見せたくないのね…」

「俺は別に…厭らしいキモチで診てるワケじゃないんだけど…ねぇー…仙波さん」
「そうですよね」

槇村先生と智咲先輩が頷き合う。
「それよりも仙波さん、双子ちゃん元気?」

「!?」

「え、あ…元気ですよ…」

「一緒に住んでるの?」

「智咲先輩…双子ちゃんって…」

「もしかして…瑞希ちゃん、知らなかった?仙波さんがシングルで双子出産したコト」

「はい」

「あれこれ…三年前かな?痛っ!!?」

隼也さんがぺちゃくちゃ喋る槇村先生の足にケリを入れたよう。

「ゴメン…」

「・・・高木先生には話したんだけど…瑞希にはまだ話してなかったわね…私…シングルマザーで双子の男女を出産したの…でも、帝王切開で…執刀は勿論槇村先生…二人とも未熟児…色々とお世話になったの…」

智咲先輩はスマートフォンを立ち上げ、双子の赤ちゃんの写真を見せてくれた。

「この子が匠(タク)でこの子が咲(サキ)」

「可愛い…」

「でも、智咲先輩…一人暮らしでしたよね」

「うん…二人は今、群馬の母の所に居る。この通り、私は病院を転々としてるし。生活の基盤が安定してないから…でも・・・『清和会総合病院』も何とか七ヵ月続いたし…そろそろ親子三人で暮らしてもいいかなって…考えてる所」

「へぇー…」



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