言ノ花の森
優しさの呪い
錆びついた足

忘れた呼吸

壊れたように泣き続けたあの時

ねぇ逝かないで

ねぇ置いていかないで


優しくしてくれた祖母(ひと)


否定されても
罵られても
馬鹿にされても


優しくされるのは、ふつうじゃなかったんだ


ねぇ返す言葉もわからない


誰かの優しい言葉に揺れ惑う

苦しくて

苦しくて

何を対価として差し出せばいいの


錆びついた足

忘れたはずの、呼吸が吹き返す


いつか優しさにおびえなくていい、

そんな自分になれたら
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