クールな副社長の秘密～偶然知ったら溺愛されて妻になりました～
「まあ。大変だったわね」

「桃華の説明が悪い。お父上は大丈夫なのか？今日も一人じゃないのか？」

「食事は家政婦さんがお昼に来て作ってくれていますし、数時間なら問題ありません」

「部屋は別だろうなぁ？」葉月は確認する。

「当たり前でしょ？お兄ちゃん何言ってるの？そんなんだから彼女も出来ないんじゃない？」

「はあ？俺は彼女が出来ないんじゃない。作らないの」

　相川家の面々はジト～ッとした視線を葉月に向ける。

「ですから、ご報告が遅くなりましたが、桃華さんに実家に住み込んでいただいてます。私の父からもくれぐれもよろしくと言付かっております」

「そういう事なら問題ない。桃華しっかりお手伝いしなさい」

「何か困った事があればいつでも言ってちょうだい」

「ありがとうございます」

　こうして、桃華の両親と樹の初対面は無事に済んだ。兄は多少納得していなかったが……。

　何とかラスボス、桃華の父と兄に話が出来てホッとした。

　帰りには、和菓子のお土産をもらい帰路についた。

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