魔法少女妖怪退治
でも、今は妖怪が関係しているのではないかと考えてしまう。


くろたんが居なくても、1人で解決出来る。


そんな思いを胸にトイレに移動すると、妖怪を見る事の出来るメガネをかける。


しかし、人を不幸にする妖怪だなんてとんでもないのが現れそうで怖い__


悪魔みたいなやつか。
死神みたいなやつか。
はたまた、貧乏神か。


想像をするだけでガクガクと震えてしまう。


でも、何かあってからでは遅い。

そんな気持ちで教室に向かい走った。



教室に戻り、早速あやかを見るとおかっぱ頭の赤い着物を着た幼い女の子が見える。


その姿はどことなくあやか自身に似ていた。

手に持った鞠で攻撃してくるのだろうか。


その表情はニコニコして可愛いが、古びた赤い着物を見ていると得体の知れない恐怖を感じてしまう。


あやかを不幸にして喜んでいるようにも、見えた。


今日の夜にはどうにかしたい__

と、いうかどうにかしないとまたあやかの身に不幸が起こるかも知れない。


骨折の次は__。と、考えると嫌な予感がする。


相手は人を不幸にするような妖怪だ。


今まで見た妖怪に比べたら怖くないが、注意をしなくてはならない。
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