藍先輩の危険な溺愛レッスン。
3人の男子達と話し終えてなんとなくぐったりしたけれど、スマホの藍先輩の待ち受け画像を見たらホッと息をついた。


はあ、カッコいい、好き、これぞまさに癒し。


1人でホクホクしていたら瑠夏ちゃんが不満そうに話しかけてきた。


「愛菜ったら、連絡先なんて教えなくてもいいのに」


「でも、瑠夏ちゃんは教えてるんでしょ?」


「うん、この前中島に聞かれたからクラスメールだって言われて教えたけど」


「だったらいいじゃない、私もみんなと仲良くなりたいし」


「でも、愛菜は危なくないかな?個人的に連絡がきそうだし」


「大丈夫だよ」


楽観的に笑って見せたけど、そう言われてみると本当はちょっと不安。


でも瑠夏ちゃんには悟られないように気を付けた。


「困ったことになったら必ず言ってね」


「うんありがとう」


ああ、瑠夏ちゃんっていつでも私の心配ばっかりしてる。


こんな風にさせてしまったのは全部私のせいだよね。


今まで、ほんとに頼りなくてごめんね。


これからは私、迷惑かけないようにするから。


瑠夏ちゃんが私を守るために男子達の矢面に立たなくても済むように、そのために自分でも男子と渡り合えるようにならなきゃ。
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