愛しても、いいですか
スーツケースに入るだけの荷物を詰めてから、リビングに向かう。
大石さんとの思い出が1番残っているリビング。

一緒に並んで映画を見たソファー。
気がついたら大石さんは私にもたれて寝てしまって、それを見ていた私まで寝てしまって…

一緒にアイスも食べた。私はクッキーアンドクリームで、大石さんはバニラ。
お互いがどれを選ぶか、その予想が2人とも当たった時の大石さんの満面の笑み。

ここでホットドッグやホットサンドを食べながら2度目の映画も見た。
ちょっと様子のおかしかった大石さんが気になって、結局内容が頭に入ってこなかったっけ…

そして梅茶漬けを作った日は、ここで大石さんに抱き締められた。

…このリビングには、思い出が多過ぎる…

結局この日は緩みっぱなしの涙腺に翻弄されたまま眠りについた。
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