愛しても、いいですか
その後、大泣きして水分不足の身体にと大石さんがお水を持ってきてくれた。
コップ一杯の水を一気に流し込むと、優しく目を細めて、

「…お代わりいる?」

と聞いてくれる。

「…お代わりはいらないけど、お腹が空きました」

じとっと大石さんを見つめてそう答えれば、

「ははっ、そう言えばレバー串しか食べてなかったもんな。隼に何か作ってもらってくるよ」

そう笑って下に降りて行った。

しばらくして、大石さんがお盆に私の大好物の隼にぃ特製親子丼を2つ乗せて戻ってきた。

「俺もお腹空いたから一緒に食べよう」

そうして2人で先程のように向かい合って座り、いただきます、と手を合わせた。
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