愛しても、いいですか
「私はね、突拍子もない話だけど大石さんの提案には賛成だよ。私だって沙耶香にはまた恋して欲しいし、自分のこと嫌いになって欲しくない。それに沙耶香は絶対人に頼ることを覚えた方がいい!」

ピシャリと言い切る由紀。

「私は沙耶香が大好きなんだから。だからさ、私のことも少しは頼ってよね!」

そして残りのハンバーグをもぐもぐ食べ出す。親友の言葉に胸が熱くなる。

「…由紀、ありがとう」

由紀に話して良かった。心の中で呟く。この言葉では言い表せない感謝の気持ちが、どうか由紀に伝わっていますようにー

そうして食事を終えた私たちはオフィスへと戻った。




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