クールな副社長はウブな彼女を独占欲全開で奪いたい
「十分すぎるくらい大切にしてもらっています」

「もっとわがままが言えるようになるまで、甘やかさないとな」

 遥人さんは飽きもせず頭を撫でている。今度は胸の奥がくすぐったくなった。

「これ以上は胸やけしちゃいますよ」

「胸やけすればいいよ」

 互いの肌から伝わる温もりを感じながら、私たちはいつまでも取り留めのない言葉を交わした。

 彼とこんな穏やかな時間を過ごせる日が訪れるなんて、夢にも思わなかった。

 眠るのがもったいないけれど、明日もきっと楽しい一日になる。

 遥人さんの腕の中で、心地いい体温と幸福感に包まれながら笑顔をこぼした。


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