褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
学校のアイドルの1日
東馬side



──ピピピピピピピピ……。



「んー……ふぁぁぁ……」



数日後。GW明けの登校日。

スマホのアラームを止めてむくっと起き上がり、カーテンを勢いよく開ける。


うわぁ~……眩しっ。
今日は1日中晴れるって昨日天気予報で言ってたっけ。



「今日は寝癖とクマがひでーな……」



眠気と戦いながら洗面所へ行き、冷水で顔を洗って目を覚ます。



「おはよ~」

「おはよう。朝ご飯できてるよ」

「ん~……」



ボサボサ頭のままリビングへ向かい、椅子に座って母が作った朝食に手をつける。



「いただきま~す……」



……あ、自己紹介してなかったね。


俺は西尾東馬。服川高校に通う2年生。
クラスは2組。部活は手芸部に所属。

家族は父と母と俺の3人で、身長は平均より少し低めの168センチ。

趣味は服やアクセサリーを作ることと、オシャレすること。

特技は手先が器用なところと、人見知りしないで話せるところ。

周りからはよく、「勉強と運動ができるね」って言われるかな。
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