白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
俺は直の隣に座り、ゆっくりと手を握った。
昨日よりも冷たい直の手。
昨日よりも不安な俺の心。
「そんなわけないよ~!だって、要君、彼女いるんだよ!それに、みんなに優しいんだよ、要君って。そこが、あゆみにとっては辛いところなんだけど」
「そうか・・・そうだったな。ごめん。変なこと聞いて」
お皿に少し残ったお粥を食べたいと言うので、俺はまたアーンと直の口へお粥を運んだ。
直は気付いてるのか?
彼の気持ちに。
だから、悩んでる?
あゆみちゃんが要君を好きで、要君は直が好きで・・・
三角関係ってやつ。
「先生、大好き」
直は、にっこりと微笑んで、いつものようにそう言った。
「知ってるけど、もう一回言って」
「先生、大好き!!」
「俺も好きだよ」
~先生目線END~