白いジャージ3 ~先生とバージンロード~


学校は好き。


でも、最近は少し教室に入る前に勇気がいる。




「早く元に戻りたい」



美穂はため息をついた。



「このまま卒業するの、嫌だよね」



桃子は、唯一あゆみの相談に乗っていて、あゆみが元のグループに戻りたがっていることを教えてくれた。



「私・・・話してみようかな」



私は、あゆみと話す時間を作ろうと決めた。


怖くてなかなか2人きりで話すことがなかった。


お互いに避けているようだった。




要君とあゆみも気まずいままで、私とあゆみも気まずい。


私と要君は、要君が大人だってこともあり、それなりにいい関係を続けていた。



でも、前みたいに私と桃子と美穂とあゆみ、そして要君の5人でワイワイ騒ぐことはなかった。




とても寂しかった。


心が痛かった。



その原因が自分だってこともわかってたから余計に・・・




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