白いジャージ3 ~先生とバージンロード~

新しい一歩




社会人になるって、自分に責任を持つということ。


遅刻をすれば自分だけが困るんじゃなく、同じ会社の人やお客さんに迷惑をかける。


今までは、授業中寝ていたら先生が叱ってくれた。

でも社会人になると『先生』のような人はいない。


必要がないと判断されると、その会社にいられなくなるだけだ。


全てが自分の責任だからこそ、やりがいもあるのかも知れない。



入社式と言うほど大げさなものではないが、新入社員が集められ、みんなの前で挨拶をした。


新入社員の人数は、全員で6名。

女子は3名だった。


中途採用らしい30代の男性が、立派な挨拶をしたせいでみんな緊張してしまった。



「これからこの会社でお世話になります。矢沢直と言います。よろしくお願いします」



ありきたりな挨拶にも関わらず、社員の皆さんは拍手をしてくれた。



私が社会人になり、最初に働く会社。


敬語の使い方や常識を見に付ける本を必死で読んだ。

この1ヶ月、社会人になる準備を自分なりにしてきたつもり。


パソコンで表を作ったり、美しいボールペン字を習ったりもした。



社会人1年生の私。


私の最初の一歩。



< 303 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop