堕天使、恋に落ちる
「ンンン………」
俺の深いキスに必死に応える、由那。
その少し赤くなった顔がまた色っぽい……

路地裏に連れ込み、口唇を貪った。
由那が空気を取り込もうと、口を開けた隙に舌を入れる。

あーヤバい!
クラクラしてきた。
完全に由那に酔っている。
このまま由那の全て吸い付くしたい。

散々翻弄して解放する。
由那が俺にしがみついて、見上げた。
「一徹、今日激しすぎるよ……」
「ごめんね…でもわかったでしょ?俺を嫉妬させるとこうなる。じゃあ行こうか?」
「待って…もう少し呼吸整えてから…。一徹は?苦しくないの?」
「だって俺は上手く呼吸してるもん。由那は止めてるよね?呼吸」
「え?そうかな?夢中でわかんない…」
「そう」
いや、絶対止めてるだろ!?

由那の呼吸が整い、昼食に向かう。
カウンターに並んで座り、俺は由那の髪の毛で遊ぶ。
「一徹、遊んでないで早く決めて!」
「ん?俺決まったよ」
「え?そうなの?ちょっと待って、すぐ決める」
「ごゆっくり。俺は由那で遊んでるから!
……由那ってさ、髪の毛柔らかいね」
「うん」
「いい匂いするし」
「うん」
「食べていい?」
「うん」
聞いてねぇよ……

「じゃあ髪の毛じゃなくて、口唇食べていい?」
「うん」
「じゃあ遠慮なく…」

俺はメニューを見ていた由那の顔をこちらに向かせ、由那の口唇をハムッと食べた。
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