堕天使、恋に落ちる
「フフ…可愛いよ……すごく」
一徹が私の額の汗で貼り付いた前髪を拭いながら、言う。
「どうして?一徹はそんな綺麗なの…?」
「そう?」
今度は私が、一徹の額の汗で貼り付いた前髪を拭った。
「うん、綺麗……。
目が離せなくなる…」
一徹の瞼にキスをした。

「綺麗なのは、由那でしょ?
あんまこれ以上煽らないで?ほんとに理性が壊れる……」
え――?
「え?ちょっ…また……?」
一徹の身体が反応したのが、わかる。
「由那が煽ったから、理性…壊れた」
「無理だよ!も…身体……もたない…」
「もう…無理だよ……」
またスプリングが軋みだした。


二人で、また溺れ果て、た。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ねぇ、一徹?」
「ん?」
今二人でお風呂に入っている。浴槽で一徹に、後ろから抱き締められている。

「ホストの仕事してもいいよ?」
「なんで?」
「私…大丈夫だよ?また私が嫉妬したら、こんな風に一徹が抱き締めてくれたら…」
「もうしないよ、ホスト」
「………」
「俺は由那がいてくれたら、何もいらない…。
それに俺が由那から、離れられない…」

そして一徹は、抱き締める力を強めた。
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