ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
再び彼と会い、こうして腕の中に抱き締められている。

私はもう一人ではいられないかもしれない。

彼に甘えてしまうかも。

私は泣き止む頃には水割りの氷が解け、味は薄まっていた。

「水割り…作り直しますよ…和寿さん」

「別にいいよ…」

「!!?」

何も考えず彼の腕の中に顔を埋めていたもんだから、スーツのシャツにアイラインが付いていた。

「アイラインが・・・」
「いいよ・・・」

「でも・・・」

「・・・二人で話はちゃんとした?」

槇村先生は私達のテーブルにやって来た。

「結婚する…」

「私はまだ・・・和寿さん…勝手に決めないで下さい…」

「…俺は莉子と和志を離したくない…」

「でも・・・」

「・・・広瀬さんは和志君がカズの子だから…産んだ。そうだろ?」


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