ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
「そっか…不思議なコトもあるな…」

俺は首を傾げながら遥先生と別れた。

俺も事故による急性硬膜外血腫の血種除去のオペに入った。

オペが終わる頃には明け方になっていた。

莉子のコトが気になるが…それ以上に紡の容体が気になった。


「・・・和寿君…」

俺はバッタリと紡の父・伊集院敦司(イジュウインアツシ)伯父さんに会った。

「紡の容体は?」

「あ…先ほど…手術を終え、ICUに居る…」

「紡は助かったんですか?」

「・・・それは…まだ・・・千歳が言うには…紡が超えなければいけない山は幾つもあるそうだ…」

―――とりあえず命は助かった…

そんなトコか・・・


「・・・槇村君が居て助かったよ…」

「!?」

紡の血液は非常に珍しい血液型で…普段から貯血用の血液がこの病院に保存されていた。
でも、その血液型は伊集院家特有のモノ。

マキが紡と同じ血液型だなんて…あり得ないはず。



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