白+紅=蒼
出会い
キーンコーンカーンコーン




昼休みを知らせるチャイムが鳴った。




私は美乃といつも通り自分達の席でお弁当を食べる。



そこに紅と廉もやって来る。



これがいつもの日常。




「あ、そう言えば廉、お前今日部活は?」と紅




「今日ー?いつも通りあるけど?」と廉




「マジかー。」




「?なんかあるの?」と私は気になった。




すると紅が嫌そうな顔をする。




「なんかさっき女バスのマネージャーが買い物に付き合えって連絡が来てたんだよ。廉が部活ないなら一緒に行ってほしかったんだけど」




「あーそれは無理だな。ガンバ」




「だよなぁー。あーぁめんどー」




「何ー?まーたそう言う口実の告白?」

と笑いながら言う美乃




「え!?相手は?」

と私は驚いてお箸で掴んでいたウインナーを落としてしまった。




しかしそれどころではない。




「相手?三年の女子だよ」と心底嫌そうな顔の紅。




「ほぅほぅほぅ。紅君はモテるねー。この3ヶ月で何回目だっけ?」

と笑いながら言う廉




「んなの一々数えてねーよ!」

と廉を叩きながら言う紅




「ひっでーな、お前もー。入学してから32回目だろー?」

と紅の横腹をつつきながら言う廉




「さ、32回も!?………どうしておんなじ顔なのに私はモテないんだろーーー」

と落ち込む。




「ブスだからじゃね?」



落ち込んでいる私の頭をワシワシと掴む紅をキッと睨んだ。




「私をブスっていうならアンタだってブスなんだからね!半身!」




「わぁー、俺のことを半身なんて言ってくれたぜー!なぁなぁ聞いた?廉!美乃!」




「「はいはい」」

美乃と廉は苦笑して適当に頷くだけだった。
< 6 / 65 >

この作品をシェア

pagetop