燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~
19章:時を超えた告白(天馬 side)


 その日も、彼女は、『桜とモモのスムージー』って、ピンク色の飲み物を飲んでいた。
 いつも思うけど、飲み物のチョイス、かわいすぎないか。

 これが二人きりの個室だったら正直やばい。


 いつも人通りの多いカフェのテラス席なんかを選んでいたので、
 かろうじて理性で持ちこたえている。

 あれからずっと、毎月一度の『デート』とも呼べないようなデートを重ねて、
 それでも、僕とつばめちゃんは何も進まないまま……

 そのせいもあるのか、僕の気持ちは、つばめちゃんに会うたび、
 見かけるたびに、声を聞くたび……深く、強く、降り積もっていった。


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