縁は異なもの味なもの

嫌がらせ


真央がマンションへ帰宅し、
お風呂から上がると大輔が帰ってきた。

「おかえりなさい。お疲れ様でした〜」

「真央〜ちゃん! 大好きだぞ〜 愛してるよ〜 マイ ハニ〜!!
真央は誰にも渡さないからな! 
お前ら、わかった〜か? 
邪魔したヤツは成敗してやる〜!」

「大輔さん、大丈夫?相当飲まされたの?
成敗って、誰を成敗するのでござるか?」

「うん…
真央殿の事を好きなヤツらにでござる!
卑怯なヤツらでござった! 
拙者1人に寄ってたかって…
意地悪されちゃった〜!! ハハハ〜!

俺に意地悪しても真央ちゃんは〜
俺と〜結婚しま〜す! ハハハ!
羨ましいだろう〜!」

「大輔さん、しっかり〜 
江戸時代になってるよ〜 そして 誰に叫んでるの?」

「アイツらだ! 真央、しっかり婚約指輪をハメてよ〜! さっさと会社辞めなきゃ!
ね! 真央〜ちゃん〜 ククク。」

真央は、酔っ払った大輔の背広を脱がしてズボンやベルトはそのままに、寝室のベッドへ連れて行った。

大輔は、ハハハ!と笑いながら自分でワイシャツとズボンを脱ぎお布団に入って、すぐに寝てしまった。

真央は、ハァ〜とため息をつき、
お水のペットボトルをサイドテーブルに持ってきたし、吐いても大丈夫なように準備もした。

誰にこんなに飲まされたんだろう…
"私の事を好きなヤツら" とか言ってたけど…
違う課の人とかもいたのかな?

明日聞いてみよう〜。
私も寝るか〜!

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