縁は異なもの味なもの
デパートへ。

「孝次郎兄さん!わざわざお出迎えしてくれてありがとう!
真央ちゃん、私の兄の孝次郎〈こうじろう〉よ!
兄さん、こちらは、
大輔の婚約者で 真央〈まお〉ちゃんよ!」

「はじめまして、佐藤 孝次郎です。
このデパートの店長をしております。」

「はじめまして! 立川 真央です。
宜しくお願いします!」


「大輔!真央さん、おめでとう!
直美さんもお久しぶり〜!
じゃあ、香代子どこから見るの?」

「まず、パパから頼まれた、
"俺からのプレゼントとして、真央ちゃんに気に入ったブランドのバッグを買ってあげてね!" からかな?」

「真央さんは、どのブランドが良いですか?」

真央は、ブランド品なんか買った事もないので戸惑っていると、大輔が小声で
「真央、せっかくだから買ってもらおうよ。どこのにする?」

「うん…じゃあ、買っていただいたら大切にするね! あのブランドかな?」

「伯父さん、ベトンでお願いします。」

ベトンのお店の中へ…

孝次郎伯父さんは、ベトンの責任者に外商部扱いでと言っていた。
店員さんが、真央の気になるバッグを数点出してくれて、肩からかけて鏡で慎重に確認して決めた。

「母さん、コレでお願いします。」

「あと、ボストンバッグなんかは?」

「いいの? じゃあさ、2人分入りそうなアレも良い? 」

「孝次郎兄さん、アレもお願いします。」

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