縁は異なもの味なもの

真央の《嫁ぐ》とは

真央は、マンションに戻る車の中で
「大輔さん、今日大輔さんの家族に受け入れていただいて、本当に嬉しかったの。
だから、結婚したら同居したいんだけど…
やっぱりダメ?」

「真央、毎日母さんと一緒で大丈夫か?
あんなチョロチョロうるさい母さんと朝からずっと365日一緒なんだぞ!」

「大輔さんや、みなさんが言うほど私はそうは思えないんだけど…
今日もお買い物の時や、お家でも普通だと思ったけどなぁ〜」

「真央、一旦、同居になればずっと一緒なんだぞ! 良く考えよう。」

「大輔さん、私はね〜女の人が嫁ぐって
旦那様の《家》にもらわれて、
旦那様と共にその《家》を守ることだと思っているの…
だから…
家族は出来るだけ一緒に暮らしたいなぁって思ってるんだぁ〜
大輔さんがイヤなら、もうこの話はしない。」

「真央… 真央は結婚に対してそう思ってくれていたんだな…
《家》を守るかぁ〜
ハァ〜! よし! わかった!
真央がそこまで思って決意してるなら同居しよう!
2階の改築の設計はオレがするから、間取りなどは2人で相談しようか。」

「いいの? ありがとう大輔さん!」

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