縁は異なもの味なもの
真央は、コクンと頷いた。

大輔はお風呂の湯張りをする間に、

「立川〜、あのさ、女性は化粧落としとか化粧品がいるだろ〜?
オレ何買ったらいいかわからないから、一緒にコンビニに行ってもらいたいんだが…」

真央は、また ハッ!っと気がついたように

「そうでした。あ、あ〜そうだわ。」

「立川〜大丈夫かあ? 行くぞ!」

「ハイ! すみません主任!」

「立川! ココは会社じゃあないから、
『主任』はやめてくれ! 
『大輔さん』 って呼んでくれ!
オレも立川の事を、この部屋では『真央』って呼ぶし!」

「え〜主任を 『大輔さん!』!!!」

「そう! よく出来ました〜パチパチ
はい。3回練習ね! はいどうぞ!」

「だい…すけ…さ…ん? 大す…けさん。
大輔さ…ん? ハァ〜 罰ゲームみたいです…」

「ハハハ! まぁオレもさ、
ウチではくつろぎたいからさ、頼むわ〜
真央ちゃん!」

「真央ちゃん? 私の中の主任が〜
ガラガラと崩れていってます〜ぅ…〜!」

「まぁ、楽しくさ! な! ハハ。じゃあ、行くよ〜」

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