縁は異なもの味なもの
火曜日、親父へ連絡を入れた。

〜…〜…
「もしもし、父さん? オレ。」

「おう! 大輔〜やっと見つかったって?健太郎から聞いたぞ! 仕事のできる美人だって?」

「会社ではそうだけど、プライベートはのんびりしたちょっと天然かな?
樹のアドバイスがあってさ、先にあちらの実家へ挨拶に行こうと思うんだけど、いいかなぁ?」

「オ〜! プロポーズするのか?
母さんが泣いて喜びそうだなぁ〜
お嫁ちゃんは、母さんでも大丈夫か?」

「うん。たぶん大丈夫だと思うよ!
まだ、母さんには内緒にしておいてよ!
今さ、彼女のアパートが火事になって、マンションで同居してるしさ〜
父さんと母さんや康平に会わせてからなら、遊びに来ても良いからさ!
よろしくお願いします。父さん。」

「ああ、わかった。名前と実家はどちらなんだ?」

「名前は、立川 真央27歳。
実家はスキー場のある地方だよ。
今度会ったら、本人から聞いてよ。」

「大輔、おめでとう。じゃあ、結婚してからコッチの副社長な!
康平は5年間くらい全ての部署を学ばせるつもりだから…」

「うん。まずはプロポーズを受けてもらわなきゃだけど…」

「大輔。かっこつけずに、素直なお前の気持ちを伝えろ!
必ず伝わるから…頑張れ」

「ありがとう。父さん。 じゃあ」
< 40 / 285 >

この作品をシェア

pagetop