縁は異なもの味なもの
両親
大輔さんが、実家の電話番号を教えてと言って、お母さんに挨拶とお礼をしていた。

コーヒーを淹れてソファーに腰をかけていると、電話が済んだ大輔さんが、
「真央、今週の土曜日は真央の実家で、
来週の日曜日はオレの実家に挨拶したいんだが大丈夫か?」

「うん。大丈夫だけど、緊張する。」

「父さんと康平は大丈夫だと思うけど、母さんのテンションが高いと思うから今から謝っておくな!」

「え? テンション?」

「ああ、昔から女の子が欲しかったらしくてさ〜
康平なんて、彼女を家に連れて行ったら、彼女が母さんにドン引きして別れたし…
とにかく、べったりくっついてくるし、うるさいから軽く受け流して欲しい。
本人は嬉しくてたまらないらしんだが…
佐藤家もウチもみんな男ばっかりだからさ〜
はじめから言っとくけど、買い物とかも付き合わされると思うし、欲しくない服も買ってよこすと思うわ〜
あ〜真央!
本当に悪りぃけど、母さんが嫌なら2度と実家には行かないからさ〜
結婚辞めないでくれ! 頼む!」

「え? 大丈夫ですよ〜男の子のお母さんってそういう人が多いと思うけど…
可愛いお母さんなんですね! 楽しみです。」

< 52 / 285 >

この作品をシェア

pagetop