捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「ないものの方が多いよ。お金で買えないものの方が大切ってことを、紗耶香と出会って知ったんだ」

紗耶香と出会い、一緒に過ごす時間や相手のことを思う気持ちの大切さ、すばらしさを教えてもらった。

「そう」

多くは語らなかったが、久しぶりに見る心からの紗耶香の笑顔に、俺はくぎ付けになっていたのだろう。
照れた紗耶香が瑠偉を抱き上げる。

「冷めないうちに食べて。そのロールキャベツはお母さんの手作りだから美味しいと思うよ」
実家のお母さんも俺の分も作ってくれていたことに感謝しつつ、俺は美味しくロールキャベツをいただいた。


< 182 / 251 >

この作品をシェア

pagetop