HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
エルザさん以外のドクターたちとも再会を果たして、黒人さんは彼らたちと最近の手術の話で盛り上がっていた。

何も分からない私は蚊帳の外で、窓越しに見える秋色に色づいた広い中庭を見つめた。


東亜は日本の医療の最高峰だけど、アメリカに行けば、もっと凄いドクターが大勢居ると彼に教えて貰った。

コロンビア大学メディカルセンターもそうだけど、アメリカの名のある病院で活躍するドクターの腕は本当に信用ができる。

彼はそのステイタスを手に入れて、日本に帰って来た。


妻の私としては自慢の夫だと言ったところだけど。


「クロ、ゲンキアリマセン…」

「えっ?」

エルザさんは突然、私の元に来て、そう言った。

「ケンカシマシタ?」

「べ、別に…」

あ、また思わず日本語で返してしまった。

「ノー」と私は英語で否定した。



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