HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
愛の振り子

~黒人side~

「お前の宇佐美家の後継者の望みは叶った…そうだろ?」

「えぇ~」

「・・・じゃ離婚しよう…」

私が切り出す前に、彼の口から『離婚』の言葉が出た。

「で、でも・・・貴方の准教授の椅子は…」

「…今の俺は『東亜』には必要のない人間だ・・・俺とお前が離婚したら、赤の他人…俺のそばに付き添う必要もなくなるだろ?…退院したら、さっさと日本に帰れっ!!」

あんなに愛してると言っていた黒人さんが手の平を返した。


やはり、彼の中で少しずつ愛が恨みに…


「言われなくても…この子の為にも日本に帰ります…」

「そうしてくれ。でも、この子が無事に誕生するまでは…離婚は延期だ。それでいいな…眞白」

「そうね…」






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