HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
新妻の手料理

~黒人side~

『東亜医科大付属病院』

「あれから・・・婚姻届出したのか?クロ」
食堂でマキと落ち合う。

「出したよ…」

俺と眞白の婚姻届の証人欄のサインと捺印は槇村夫妻に頼んだ。

マキの妻・遥(ハルカ)さんもまた東亜の新生児科医で、NICUに勤務していた。

「そっか、じゃクロは世良先生じゃなく宇佐美先生になったんだな…」

大きな声を上げるマキに周囲が注目する。

「声が大きいぞ…マキ」

「別にいいじゃない。結婚はめでたいコトだろ?」


「めでたいが…恥ずかしい…」


「クロの口から恥ずかしいって言葉が出たよ…何…早速眞白さんと・・・」

「うるさい…喋ってばかりいないで…飯食えよ。マキ」

「言われなくても、食べます…」

マキは日替わりランチの中華スープを啜った。

「さてと…俺は先に行くぞ…」

「えっ?もう行っちゃうの?色々と眞白さんとの新婚生活の話訊きたいんだけど…」

「…午後からオペなんだ…悪いな。マキ」

「オペか…それなら仕方がないね…」

マキは早々に諦め、「頑張れよ」と背中を叩いて送り出してくれた。

ペースメーカーの植え込みオペだし。俺にすれば超簡単でオペとは言えない。





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