HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
初出勤
『槇村レディースクリニック東京』
銀座の一等地にある五階建ての白を基調とした目立つビル。
一階は初診用の診察室とロビーがあり奥は小さなホール、二階は検査室や処置室、三階は培養室、研究室、四階は再診用の診察室、採卵室、採精室、カウセリングルーム、五階は院長室と秘書室、医療事務室、休憩室と言った従業員用のスペースになっていた。

「今日から皆さんと働くことになりました宇佐美眞白です。よろしくお願いします」

朝のミーティング、京弥院長が私を事務スタッフたちに紹介。
私も軽く自己紹介して、頭を下げる。

「よろしくお願いします」と陽依さん達も明るい笑顔で迎え入れてくれた。

「ほぼ、伊集院さんとペアで仕事するからほとんど秘書室から出るコトはないよ。宇佐美さん、まずは事務スタッフたちの顔と名前を憶えて」
「はい、院長」

「ミーティングはお終い…今日は俺、一階の診察に入るから…留守よろしくね。伊集院さん」
「承知しています。院長」
京弥院長は白衣の裾を翻して、一階に下りてしまった。

残された私は陽依さんと一緒に秘書室に戻る。



< 72 / 194 >

この作品をシェア

pagetop