消えない傷・消えない痛み

**ばかっ


私、お義母さん、凛さんと
私の父、母がいる暖の病室で

父・徹が·····
「実はな·····
と、暖との約束の話をした。

母・菊乃は、
「あなた!!」
と、焦っていたが

「美桜。
私は、最初、反対だったんだ。
だから、暖君の願いを受け入れた。
だが、話して置かないと
美桜に嫌われそうだし
私も菊乃も暖君が好きなんだ。

だから、きちんと家族になりたい
ちゃんと息子にしたい。
ごめんな、遅くなって。」
と、涙を流す父に
「····お父··さん·····、お母···さん·····、
    ······ありが·····とう····。」
と、言うと
「美桜、私が責任もって出してくる。
目が覚めたら、暖君を叱ってやりな」
と、言ってくれた凛さんに
皆で
「「「「ありがとうございます。」」」」
と、言ってお願いした。

バカ、暖!!
いつも、人のことばかりで
私は、暖の奥さんなんだよ。

だから·····
名義を変えるのに
色々言い訳をしていたんだ。

病気のせいかと
思っていたが······

凛さんから電話だ
「美桜、間違いなく出したよ。
« おめでとうございます。 »」
と、後ろから聞こえた。
「ありがとうございます。」
と、凛さんと係の方に伝える。

父と母、お義母さんから
「改めて、おめでとう。」
と、言って貰えた。

「ありがとうございます。
お義母さん、私はあの日から
ずっと暖の妻だと思っていましたが
宜しくお願いいたします。
お父さん、お母さん
私、暖の妻
青葉、美桜になりました。
沢山心配かけてごめんなさい。
できることなら、今からも
私と暖を見守って欲しい。」
と、言うと
暖の母・里子は、
「ごめんね、暖が勝手に
私は、ずっと美桜ちゃんは
私の娘だと思っていましたよ。」
と、言ってもらい
「美桜、暖君と幸せになりなさい。
父さんも母さんも
ずっと二人を見守っているよ。」
と、父が言ってくれて
お母さんも沢山頷いてくれた。

その日、暖は目を覚ます事なく
美桜と里子は病室に残り
徹と菊乃は、一度自宅へと
帰って行った。

美桜は、暖の手を握りしめ
「神様、お願いします。
少しだけ暖と話をさせて下さい。
私は、彼に言わないと
いけない事があります。」
と、何度も、何度もお願いした。

高木先生は、何度も顔を出して
くれて様子を見てくれた。
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