消えない傷・消えない痛み

**思ってもいない


凛さんからの誘いで
公園へと暖大と出かける。

広い公園で暖大は、大喜び。

凛さんは、まだ来ていなくて
私と暖大は、ボールをだして遊ぶ

ベビーカーに乗るのを
嫌がるが人が多い時は
言い聞かせている。

父と母は、
寂しそうにしていたが、
お義母さんが来て
お茶をするとか⋅⋅⋅⋅⋅⋅

私の横に影ができた
凛さん?⋅⋅⋅⋅⋅暖大が、ニッコリ笑う

伊織⋅⋅⋅⋅⋅⋅?⋅⋅⋅⋅⋅⋅

すると
「ひろ、リーと遊ぼう」
と、言う凛さん
「凛さん?」
「おはよう。美桜、ひろ」
「あっ、おはようございます。」
と、答える私にひろも頭を下げる。

ひろは、伊織を気にしながら
凛さんが持ってきた
シャボン玉に興味津々

「美桜、急にすまない。」
急に名前を呼ばれて
びっくりするが⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「あっ、いえ。」
と、答えると
ベンチに座る伊織に続いて
私も腰掛ける。

前を見据えたままの伊織に
いったい、なに?と思っていると
「すまなかった。」
と、頭を下げる伊織。
何に対しての謝罪なのだろうか?
と、思っていると。

「俺は、渡米して直ぐ挫折したんだ。
日本で優秀と言われようが
あちらでは、俺なんか下の下。

回りは素晴らしい人材ばかりで
尻尾を巻いて逃げようかとも
考えた。
だが、負けたくなくて
大学の名前を使い
入れるOPは、全ていれて貰い
とにかく勉強もやった。

美桜からのLINEが来ている事に
安心していたのかもしれない。

だが、やればやるほど
勉強すれは、するほど
身に付き、その上を
また、上をと、なって行き
気づいたら、いや、嘘だ
全く、頭になかった。

LINEを見ることも、返す事も。
しなかった。

だが、信じて貰えないかも
しれないが。
美桜に対する気持ちには
変わりはなかったんだ。

だが、それも所詮言い訳だ。

食事をするは暇も
多少なりでも寝る暇も
トイレに行く暇もあったんだ
返そうと思えば
頭にきちんとあれば
返すことも気にやむことも
できたはずだ。
すまない。」
と、話す伊織に
「誰かに言われたの?」
と、訊ねると
伊織は、黙る。

暖?凛さん?
「伊織?まだ、伊織と呼んでも?」
「ああ、かまわない。」
「ありがとう。
伊織は、遊びで行っているわけではない
と、何度も言い聞かせていたの
だけど、連絡もなくなり
既読にもならない、真っ暗な携帯を
見ていて、虚しかった。
仕事も私生活も充実しているから
私には何にもないんだと
思った。
だけどね、簡単には忘れる事は
できなかった。
だから、最後のかけで
伊織からもらった指輪を
返したの。
忘れていたら思いだしてくれるかも
しれない。
うまくいかなくても
なんらかの言葉はあるかもと。
だけど、伊織から
なにも⋅⋅⋅⋅⋅なかった。
それすら、忘れさられてるのだと
打ちのめされた。
そんな日々の中、暖から連絡あったの
伊織とうまくやっているのか
と、聞かれて⋅⋅⋅⋅⋅⋅
その時、暖に気持ちを伝えられて
真剣に言ってくれる暖に
きちんと考えてから返事をしないと
って思ったの。
それからは、会えなくても
毎日、連絡あるようになって
暖は、どんなに忙しくても
私のLINEには必ず返事くれるの。
そんな、些細な事を
と、言われるかもしれないけど
私には、それがとても嬉しかった。」
「たかが、LINE
されど、LINEなんだよ。

美桜は、携帯を見ながら
悲しい顔、辛そうな顔から
どんどん暗い顔をなって
もう、止めなって
何度も言った。
あなたには、わからないわね。
ただ、ただ、待つだけの日々は。

だから、暖君からLINEの返事なくて
パニックになる美桜を
連れて暖君のマンションに行ったら
暖君、倒れていてね
救急車を呼ぶ間に少し意識を
戻して、暖君が言ったのは、
「LINE返事できなくて、ごめん。」
だったの
美桜が、どんな気持ちをしてきたか
知っているから。」
と、話す凛さん。

当時を思い出して涙が流れる。

ひろは、伊織に抱かれながら
私の涙を見てびっくりして
伊織から降りて私の膝に頭を置く
心配をしているのがわかるから
ひろの頭をなでる。
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