寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
バーボンを保さんの前に置くと、彼は私を抱き寄せた。

「徳次郎と何を話していた?」

保さんが、私の髪を持ち上げる。

最近、徳次郎さんと話をしていても、保さんは嫉妬する。

「何も。いろけがどうとか、言われました。」

「色気?」

保さんは、私を見つめる。


ああ、今日も保さんは綺麗だ。


「僕に愛されているからね。小花は。」

「あいされている?」

「大切に守られているって事だよ。」

この屋敷では、どうも最近入って来た西洋の言葉や、私の知らない言葉が存在する。

「私も、愛したいです。保さんの事。」

「ありがとう。」


そして今夜も、私達は一つに繋がるのだ。
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