寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
「本当に、そんな事を思っているのか。」

怖い。

こんなに怒っている保さんを見るのは、初めてだ。


「何度言わせれば、気が済むんだ。僕は、誰とも結婚しないと言っただろう!」

「ええ!聞いたわ!誰ともね。」

そうよ。

保さんは誰とも、人生を共にしようなんて思っていない。

「……それは、私ともって事よ。」

保さんは、ハッとした。


「小花。」

保さんの腕が伸びて、私を抱き寄せる。

「小花、許せ。」

「嫌です!」

「愛しているんだ!」

保さんの言葉に、涙が出る。

「僕は、ずっと小花の側にいる。約束する。」

「保さん……」

すると保さんは、私をベッドに押し倒して、着物の帯を解いた。


そう、いつだって、私は保さんの言う通り。

彼の愛を受け入れられずには、いられない存在なのだ。
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