【プロット】日の光に風は舞う

キャラ設定

愛鈴　アイリン　18歳

平均的な女性の身長よりは少し高く、スレンダーだが胸は大きい。
黒髪黒目が一般的なこの国で金髪碧眼なのは、数世代前に外国からきた人間がいて先祖返りのため。
子供の頃はその見た目のせいで、いじめられていた。そのせいもあって目立ちたくない。
よくいえば優しい、悪くいえば押しに弱く自分の意思が薄い。
あまり人を疑わないのでだまされやすい。
そのせいで蒼蛟はいつも、心配で仕方ない。
手先が器用で織物は超一級品。しかし商人のいう売り物すらならないという言葉を信じ、二束三文で買い叩かれてもなにも言わない。
蒼蛟は小さい頃からの付き合いで、恋人というよりもお父さんに近い感情を持っている。
自分の金髪を綺麗だという威龍は、変な人だと思っている。
怒ったことがなく、いつも困ったように笑っている。
威龍から怒っていいんだぞ、と言われてもどうしていいのかわからない。


威龍　ウィロン　20歳

舞花(ぶか)龍国の次代国龍継承者。継承者が誰かは安全のため、王家の一部の人間しか知らない。
国龍の継承者の印である、朝顔の字が肩甲骨にある。
背が高く、引き締まった身体。
長い黒髪を尻尾のようにひとつ結び。
つり目で、笑うと八重歯がのぞく。
一人称は俺。
よくいうと豪胆、悪くいうと大雑把。
現在、番探しのタイムリミットまで秒読み段階だが、あまり焦ってはいない。
方向音痴で忠岳とよくはぐれ、行き倒れるのが得意。
小さなことは気にしない、押してダメならさらに押す！
女性にモテてさらに優しいが、そこに恋だの愛だのない。愛情は番ひとりだけに注ぐものと決まっているので、愛鈴からヤキモチを妬かれても理由がわからない。
日の光のような愛鈴の金髪が好き。
愛鈴の自分のような怪しげな男をおいて世話を焼いてくれるところが好きだが、同時に不安でもある。
いまのままでも愛鈴は十分可愛いが、もう少し感情を出してくれるといいな、と願っている。
運命の番が愛鈴でよかったと思っている。
命を大事にしない人間が嫌い。


蒼蛟　そうこう　30歳(見た目年齢)

国龍に仕え、愛鈴の住む地域を治める下龍。
国龍は強大すぎるために人間に身を預け、力を制限しているが、蛟は龍自体が人間に化身しているので長命。数百年は軽く生きる。
人間としては背が高く、長い黒髪を緩めに束ねて片側に垂らしている。
一人称は私。
愛鈴の父親的存在で、婚約者。
真面目で堅物。
部下を思いやるばかりに自分ひとりで仕事を抱え過ぎていて、多忙すぎて最近は愛鈴の話をゆっくり聞いている暇もない。
部下からは慕われているが滅多に笑うことがなく、先輩から新人への最初の命令は「蒼蛟を笑わせろ」。
しかしながら愛鈴の前ではだらしなく顔が崩れがち。
生涯この女だけ、というほどの強い愛情を愛鈴に抱いているわけではないが、彼女の希望を叶えてその命つきるまでの一時、夫婦になるのも悪くないと思っている。
愛鈴の敵は我の敵。
人の陰口を言う人間が嫌い。悪口は本人の前で堂々と。


忠岳　チュウガク　20歳

威龍の護衛で幼なじみ。
背は高くないが精悍な顔立ちで、それなりに女性にモテる。
護衛としては優秀だが態度がでかく、威龍にも遠慮なくツッコむ。
すぐいなくなり、気づいたら行き倒れている威龍にほとほと手を焼いている。
王都に婚約者がおり、早く帰って結婚したい。