クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
ふと目が覚めた。…一体今何時なんだろう。
ベッドサイドのデジタル時計に目をやれば時刻は21時30分。蒼介さんは明日から出張だから、とりあえず何かお腹に入れてもらわなきゃ。
身体を起こそうとすると、身動きが取れないことに気づく。後ろから蒼介さんに抱き抱えられていた。
何とか首だけ後ろへ捻って、
「…蒼介さん、明日から出張ですよね?夕飯何か食べないと、明日元気出ませんよ?」

そう言うと、ん〜、ともぞもぞ動く蒼介さん。

「…蒼介さん?」

すると蒼介さんの手が再び私の身体を撫で回しはじめた。

「…!蒼介さん⁉︎寝ぼけてます…⁉︎」

焦る私にお構いなしに、自由に動き回る手。そしてあっという間に私は蒼介さんに組み敷かれた。

「…俺、芽衣子がいれば元気だから、夕飯いらない」

ニヤリと笑うその顔と目が合う。
全然寝ぼけてないじゃない…
そうしておでこ、頬、鼻、口、首、鎖骨へとキスのシャワーを降らせながら、私はまた蒼介さんに翻弄される。
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