丸重城の人々~前編~
「ごめんなさい…」
「私じゃないでしょ?謝る相手」
「あ、はい。柚希さんにも謝らなきゃ!」
「とにかく脱いで?服」
「え?でも着替えが……」
「必要?着替え…」
「え…それは…着替えがないと私…」
「大丈夫よ。あそこにいる、男達が相手してくれるから」
「え…?」

「早く脱げよ!これ以上、そのドレスを汚すな!」
遠くから大翔の声が響く。
「早くして?無理やり脱がすことはできないでしょ?破れたら、大変だもん!」

「……じゃあ俺が脱がそうか?
大丈夫。絶対にドレスは傷つけないから!みんなで抑えててよ!」
中也が待ってられないとゆう風に言う。
「中!無理よ!この女が暴れたら、傷つくに決まってる!」
「だって吐き気すんだよ、柚希の宝物をこんな汚ない奴が着てるなんて……」
「わかりました。脱ぎます」
ゆっくり脱ぐ、早苗。

「早くしろ!!」
「は、はい」
でも恐怖で手が震え、思うように脱げない。
それに響子等の鋭い視線が、更に手を震わせる。

ビリッ━━━!
「え……?」
「あ……」
「マジかよ……」
焦って少し強く引っ張ってしまい、ドレスが破れたのだ。
「あ、あ、ごめん…なさ…い」

「最悪ね……」
「もう、いいよな…?ここまできたら…」
「だな…」
「お前等、後…頼む……」

「え?でもいいんすか?ドレス傷つきますよ?」
「どうせ破れたし、そんなの柚に見せられない。またデザインする」
「私もまた頼むわ!作ってもらえるように」

「はい。翔さん達がいいなら、後は任せて下さい!」
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