丸重城の人々~前編~
何度も二人で果てて、今ベットの上で、座っている大翔の膝に柚希も向かい合って座っている。
まだ繋がったまま、ぴったり大翔に抱きついている。
「柚、身体震えてる。もう寝よう?」
柚希の肩に顎を乗せ、頭を撫でる。

大翔は、思う。
深く繋がっていると、言い様のない狂喜で震える。
好きすぎて━━━━━
何度も果てたはずなのに、また身体が反応する。
もっと、もっとって!
でも柚を休ませないと。
これ以上は、ほんとに壊してしまう。

「ほら、下りて?」
「やだ。もう少し繋がってたい。放れたくない…」
「いや、でも……」
これ以上は、ほんとに我慢が………。

「もしかして、重い?だったらどくよ…!」
「そうじゃねぇよ!このままだったら、ほんとに壊しそうだから……理性が保てない」
「だから壊れないよ!」
「だから!壊れるの!たぶん失神するまで止まらないと思う…。だからお願い……もう休も?」
柚希を顔を覗き込み、目線を合わせて言う。
「わかった…」

柚希を腕枕して、包み込むように抱き締める。
額にキスをした。
「私のこと壊すんじゃなかったの?」
「うん…でも大事だから、そんな簡単にできない」
「大翔なら、いいって言ったでしょ?」
「ダメ!俺の宝物なんだから、大事にさせて?」

「もう///ズルい!そんな風に言われたら、何も言えない……」
「フフ…でも、俺から放れようとしたら、容赦しないよ。壊して、俺なしで生きれなくしてやる!」
「バカ…////」

本気だよ…柚……

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