ぽっちゃり令嬢に王子が夢中!

「今まで、あなたのおやつは私が厳重に管理していました。ほどよいふくらみを維持する量、至福を与えられる回数、食材。食べすぎかと思えば理由をつけて城のあっちからこっちまでお使いをさせたりね」

「……!」

「ところが最近、愚息がちょっかいを出すようになって、私が保っていた絶妙なバランスをガタガタと崩し、あなたをただただ太らせて笑おうという極悪非道な遊びを始めてしまいました。それは私の不徳の致すところ。あなたを責めたりしません」


ヨハン王子は、毎日毎日、日に3回から8回くらい、おやつをくれる。
今までも幸せだったけれど、最近もっと幸せになった。

まさかそれが、王妃の逆鱗に触れただなんて……!!
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