森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
「えぇぇ。いやよぅ。おかあさまは、おとうさまにとられてしまったもの」

 ジョージの小さなお姫様は、唇を尖らせて頰をぷくっと膨らませた。

 傍から見れば不細工なそれも、ジョージにとっては可愛く見えるらしい。クスクスと楽しげに笑っている。

「……またか」

「そう、またよ。いつものこと。しかたないわ、おとうさまは、おかあさまがだいすきだから」

「仕方ありませんね。ニューシャ、私の膝の上でおとなしくしていてくれますか?」

「ええ。わたしもレディだもの、それくらいできるわ」

 エッヘンと胸を張る小さなお姫様に、ジョージは「お手をどうぞ」と手を差し出した。
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