森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
「どうしたの、父さん、母さん。何を言っているの?」

「ルタさんが教えてくれたのよ。あなたが、魔獣に付き纏われているって」

「ああ。そして、マルゴーリスさんが解決策を教えてくれたのだ。魔笛とヴィリニュスの鍵があれば、お前を魔獣から解放することが出来るのだと」

 両親の話を聞いて、エディは青ざめた。

 ルタは、もう動いていたのだ。

 エディが鍵を手に入れることを見越して、両親に偽りを教えていたのである。

「違うよ!」

 エディは叫んだ。

 両親が言っていることは全くの間違いとも言えない。

 見方を変えれば、そのようにも見える。
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