森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 なんとか引き離して屋根裏部屋へ行けば、部屋の前で尻餅をついたまま泣くルタと、部屋の中でひっくり返って泡を吹いたマルゴーリスがいた。

 窓際で椅子に腰掛けたミハウと、その隣に控えていたエグレは、そんな彼らを冷たい目で見下ろしていた。

 射殺せそうなくらいの鋭い視線に、思わずロキースはエディの目を覆ったくらいである。

 だが、それからがもっと大変だった。

 まず、両親の誤解を解いた。

 エディは洗脳されてロキースのそばにいたわけではなく、彼女の意思で彼のそばにいるのだということを、改めて切々と訴える。

 蜂蜜色の目で愛おしそうにエディを見つめるロキースを見て、母の誤解はすぐに解けた。

 問題は、父の方だった。
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